当店のギャッベについて


 トルコキリムの専門店としてスタートしたガラタバザールが、ギャッベの取り扱いを始めて10年近くになります。
 時には現地のディーラーからディーラーへと人づてに紹介してもらったり、時には噂を聞きつけて飛び込みで買い付けをしたりと、イランの首都テヘラン、カシュカイ族の住む南部の都市・シラーズをはじめ、イラン各地を訪ね歩いてこつこつと少しずつイラン国内につながりを増やしてきました。
 その結果今では常時1000枚以上のギャッベを在庫するようになりました(同時にイランエリアのキリムもとっても充実しました!)。

 当店のギャッベは、オールドキリム専門店として10年以上のキャリアを持つ店長をはじめとする日本人スタッフが、直接見て選んだもの。

 古い時代に織られたオールドキリムやオールドのトルコ絨毯をずっと見てきた私たちは、手織り絨毯の価値はブランド名や織りのグレードだけに左右されるものではないと考えています。

 名前だけにとらわれずに、「手織りの絨毯としてよいもの、すてきなもの、お店のコレクションとして持っていてよいもの」をセレクトしているので、当店のギャッベの品揃えはいろいろな種類のギャッベが混在する独特なラインナップになっています。

 私たちは長年キリムを選んで磨いてきた感性、失われつつある手織り文化や遊牧民の文化を大切にする想い、そして売れ筋ばかりを追わず、ユニークさやユーモアも忘れない目線でいつもギャッベを選んでいます。


 買い付けたギャッベは船便(コンテナ)か、たまに空輸で東京の実店舗にやってきます。

 輸入通関業者から引き渡されたギャッベは、開梱して当店の商品として登録します。
 ギャッベは全て一点ものなので、一点一点写真を撮影し、サイズを測って掲載していきます。

 そしてお客様にお買い上げいただいたギャッベは基本的に実店舗から自分たちで梱包して発送、お届けとなります。

 ガラタバザールが百貨店や代理店を通して販売されているギャッベより価格を低く抑えられるのは、このようにギャッベの仕入れから販売まで全てを自社で行っているからです。


商品
番号
gh○○○○

全てのギャッベに固有の番号がついています。
 お問い合わせの際はこの番号をお知らせください。


サイズ 150x100cm

■サイズはフリンジ(上下の縦糸)を含まない長さです。
 フリンジの長さはギャッベの仕上げによって異なります。

 フリンジ部分を布状にして(キリムを織って)巻いてロックした仕上げのものもあります。その場合は端から端までの長さです。

 いずれにしても、手作りのものなので多少の歪みや曲がりがあります。


厚 み 1.5cm程度

■床から毛足の先までの長さを記載しています。
 目安としてスタンダードなギャッベで1.5?2.5cm程度。毛足を刈り込んだ仕上げのもの(織りが細かいもの)で1?1.4cm程度です。
 ギャッベの毛足は寝ているので、常に表記どおりの厚みが保たれるわけではありません。


織りの
タイプ
ギャッベ・ノマド
■当店ではギャッベの織りの細かさによって大きく4つのグループに分類しています。


【ギャッベ・ノマド - Gabbeh Nomad -】
 パイル(毛足)の結び目の密度が86,000knot/平米程度の、ギャッベの中で最もベーシックな織りのグレードです。
 遊牧民本来の自由な感性や、長く織り継がれてきた伝統を生かしたデザインが中心で、シンプルな単色のグラデーションからカラフルなタイル柄など、様々なデザインが織られています。
 シカやヒツジなどの動物、生命の樹などの定番モチーフが織り込まれていることが多く、いわゆる「ギャッベらしさ」が一番感じられるスタンダードなクラスです。
 元来、ギャッベとはこのクラスの織りの織物のことをいいます。


【アマレバフ - Amalehbaft -】
 パイル(毛足)の結び目の密度が140,000knots/平米程度の、ワンランク上の細かな織りのグレードです。
 織り地が柔らかくしなやかで、モチーフがなく色のグラデーション中心のデザインが特徴の「シェカルルー」と呼ばれるグループも、当店ではこのクラスに入れています。
 本来の遊牧民の感性に任せたデザインに加えて色彩や構成に近代的なテイストを取り入れており、現代的なインテリアにもあわせやすいクラス。
 細かな織りのために細く長く繊細な上質のウールが使われていて、見た目も感触も満足感も一歩上を行くグレードです。


【カシュクーリ - Kashkouli -】
 パイル(毛足)の結び目の密度が200,000knots/平米程度の、最上級に細かな織りを誇るクラス。
 「カシュクーリ」という名前は、ギャッベを織るカシュカイ族の中で特に高品質な絨毯を織る支族の名前から取られています。
 一目でわかる織りの細かさとそれが生み出す輝くような艶、奥行きのある繊細なグラデーション、そして極上の肌触りは、このクラスのギャッベのオーナーになったことを誇りたくなるような素晴らしい体験となるでしょう。世代を超えて受け継ぐことのできる、宝物のようなギャッベです。


【ブルバフ - Bulurbaft -】
 パイル(毛足)の結び目の密度はカシュクーリとほぼ同等の最上級に細かな織りを誇るクラス。緻密な織りの絨毯を織るルリ族からとった「ルリバフ」のギャッベも当店ではこのクラスに含んでいます。
 伝統的なメダリオン柄とボーダー(外枠)の組み合わせのデザインや、ガーデンデザイン、フラワーチェーンといった宮廷に納めていた時代から続く優雅なデザインが特徴。
 ギャッベの素朴なイメージから少し離れて、豪華で上品な世界を演出するラグです。


年 代 新しいギャッベ

■現在織られている新しいギャッベと、ライオンギャッベに代表されるオールドギャッベがあります。
その他、90年代に織られたデッドストック系のギャッベや、あと10年くらいてオールドになる、というようなセミオールドのギャッベも。

 新しいギャッベは草木染で染めた毛糸を使用して織られていますが、オールドギャッベはほぼ全て合成染料で染めた毛糸です。
 19世紀後半にはイラン国内に合成染料が流通しており、草木染より早くきれいにたくさん染められる合成染料を使うのは、彼らにとって当たり前のことでした。
 天然素材、草木染に注目が集まり始めたのは実は近年になってからのことです。


素 材 ウール×ウール

■基本は縦糸と横糸の両方ともがウール(羊毛)です。

 数は少ないですが、オールドギャッベや新しいギャッベの織りの細かなものの一部に縦糸がコットンのもの、あるいはヤギの毛を使ったものがあります。
コットンは細かな織りが織りやすい効果があり、稀に見られます。
 ヤギの毛は羊毛のように遊牧民が入手しやすく、彼らが自分たちで使用するために織ったオールドギャッベでよく見られます。
 いずれにしても、ずっと受け継がれてきた手織りの文化の中で生まれた知恵のひとつです。


産 地 イラン・シラーズ

ギャッベ(ギャベ)地図

■イラン南部に広がるザクロス山脈がある地域にギャッベを織るカシュカイ族が住んでいます。この地域で中心となる都市がシラーズです。

 近年ギャッベの知名度や人気があがってきたことを受けて、インドなど他の地域で作られたラグが出てきていますが、当店では元々その地域に根付いている手織り文化としてのギャッベが好きで取り扱っているので、ガラタバザールにはイランで織られたギャッベしかありません。

 訪れるたびにどんなギャッベが出てくるかワクワクします!


 ギャッベには一枚一枚に個性と言うべき特徴があり、工業製品と違ってひとつひとつ異なるラグです。

 インターネットでは直接商品を見られないので、買う前に確認したいこともたくさんあるのではないでしょうか。

 「このギャッベはどんな質感?」「これとこれはどう違う?比べたらどう?」「こんな部屋にはどのギャッベが向いている?」などなど、疑問がありましたらお気軽にお電話、メールにてお問い合わせください。

 専門店であるガラタバザールのスタッフ(もちろん全員日本人です!)が責任をもってお答えいたします。